【台南】「鎮安堂飛虎将軍」日本軍人を祀る廟
台南に日本軍人を祀る廟があります。 「鎮安堂飛虎将軍廟」という廟です。台湾の廟といえば、複数の神様を祀ることが多いですが、単独でしかも日本軍人を祀っているのは、非常に珍しいです。
こちらの廟は、戦前の軍人「杉浦茂峰」氏を祀ってます。なぜ、杉浦茂峰氏が台湾で祀られるようになった経緯は、1944年、彼は、台湾南部が空襲を受けたため零戦で出撃しましたが、米軍機との交戦の末撃墜され、必死に操縦かんを握り締め、人家の密集する集落を避けて畑や養殖池のある場所へ墜落したとされた。幸い地元住民への被害はなかったが、落下傘での脱出を試みた杉浦少尉は、その後死亡が確認された。
集落の恩人に台湾人が謝恩の最高な表現で廟を建設されたという経緯です。廟の場所は墜落現場の南側にあります。
廟名:鎮安堂飛虎将軍
住所:台南市安南區同安路127號
*場所は不便なところにあります。台南駅からタクシーで20分位です。
参拝時間:5:30-21:00
Facebook:https://www.facebook.com/hikoshogun/
主神:杉浦茂峰(台湾で神と祭られた日本軍人)
地図:
まずは、廟で配布されている杉原氏が祀られた理由が、日本語の漫画でまとめられているものがあります。わかりやすいので、まずはご覧ください。
それでは、 鎮安堂飛虎将軍廟に行ってみましょう。屋根の上には躍動的な大きな龍が2体います。
廟の入り口の上には、黄色地に赤文字で廟名が書かれています。かなり目立っています。
廟名の下には「歓迎 日本国の皆々様 ようこそ参拝にいらっっしゃいました」との垂れ幕がありました。これを初めて見たときは感動しました。
入り口の両隣には緑地に白文字の飛虎将軍、その上に日の丸が書かれた幟があります。またちょうど正面には香炉です。
さて廟の中に入ってみましょう。端にある入り口から入ります
中に入ると斜め前に正殿があります。派手ではなく、どこか趣の雰囲気があります。
こちらが正殿になります。両隣には、日章旗と中華民国旗があります。
少し正殿に祀られている杉浦氏に近づいてみましょう。
杉浦氏のご神体が3体鎮座しています。
杉浦氏は、たばこが好きだったようです。私もたばこを1箱お供えしました。ありがとう!!という気持ちでいっぱいです。 また記帳もさせて頂きましたが、多くの日本人が記帳してました。
気のせいかしれませんが、たばこの煙が杉浦氏のご神体の方に流れています。
廟の内部の雰囲気です。
次に廟の展示物を見ていきましょう。 昔の廟の姿です。1971年当時のものですが、今ほど立派ではなく質素な感じです。その後、多くの台湾人の好意によって、現在の立派な廟になりました。
日の丸やどこかの国が文句を言う旭日旗も展示されています。
こちらは杉浦氏の経歴です。茨城県出身です。
茨城で企画展の記事がありましたので、URLを参照してください(記事:産経新聞より)
https://www.sankei.com/life/news/191004/lif1910040049-n1.html
こちらは杉浦氏の写真です。
こちらは飛行機の模型です。
こちらは奉納されたものです。
杉浦氏に関わる日本の新聞も展示されています。しかし多くの日本人がこの事実をしらないことは残念ですね。
こちらは東日本大震災関連の展示物です。
日本人が廟に訪れた写真も展示されています。
赤崁楼から自転車で行きましたが、暑かったこともあり、着いた時には汗だくでした。そんな中、廟の管理している方が、冷蔵庫から水を出していただきました。日本語は全くしゃべれない方です。心遣いがうれしいかったです。
私は、台南が好きです。街や店でで日本人とわかると親切にしてくれます。そして笑顔で台湾発音で話してくれます。台南の人がこのような対応をしてくれるのは、杉浦氏のような日本人が、台南にいたからだと思います。台南に気分よく来れることに感謝です。特に台南は、他に八田与一、湯徳章といった戦前に台湾で命を懸けた人が銅像化されてます。台湾人が客観的な評価をしてくれていることにも感動です。
多くの日本人が台湾って親日ですねといいますが、実際そうだと思います。より深く台湾のことを知ればより台湾のことが好きになるはずです。ぜひ台湾の本質的なところも見てほしいですね。
最後に杉浦茂峰氏関連記事終わりたいと思います。
・NAVER
https://matome.naver.jp/odai/2145387512888871001
・水戸市ホームページ
http://www.city.mito.lg.jp/000271/000273/000284/bunka/p015801.html
・李登輝友の会
http://www.ritouki.jp/index.php/info/20160923/
・フォーカス台湾
http://japan.cna.com.tw/topic/column/201605120001.aspx
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