【台北】「台北孔子廟」観光名所の廟
台北にある孔子廟を紹介したいと思います。孔子とは、儒教の祖として日本でも学問の神様として有名です。台北の孔子廟の歴史は、建設が始まったのは1875年で、完成したのが1884年です。日清戦争後、日本統治下で孔子廟は病院に生まれ変わり、1907年に孔子廟は撤去され第一高等女学校に変わりました。(ただし構内に小さな楼閣が建てられます。)
その後、1925年に孔子廟再建が提唱され、1929年に大成殿が完成。戦後1956年に明林堂が完成しました。
廟名:台北孔子廟
住所:台北市大同區大龍街275號
営業時間:火曜日から土曜日 8:30-21:00
日曜、祝日 8:30-17:00
月曜日 休み
ホームページ:http://www.ct.taipei.gov.tw/en-us/Home.htm
地図:
場所は、MRT圓山駅から徒歩約10分です。こちらが孔子廟の入口の礼門になります。門の前の置物は、孔子のゆるキャラでしょうか??
中に入ると、泮池と泮橋があります。壁面に麒麟の絵です。これは孔子が生まれたとき、麒麟が庭に駆け込んできて聖人の誕生を告げたと言われていることから賢い子どもを麒麟児と呼ぶようになったことに由来しています。住宅や寺廟の中の池は防火用、また温度調節に、風水上は、蓄財の意味もあります。
櫺星門です。使用されている石材の大半は、中国大陸から運ばれたものです。
櫺星門の門板には108個の門釘が打たれています。行天宮と同じような紋様ですね。108というのは天上の108星座を表しているようです。柱には、龍が非常に立体的で今にも動きだしそうな雰囲気があります。
櫺星門を内側から見た写真です。正面の扉は閉められていて、両端の扉から出入りする形です。
大きな音がしましたので、上空を見上げるとかなり低い距離で飛行機が飛んでいます。ここから、台北松山空港までは、非常に近いことがわかります。
こちらは本殿の大成殿です。孔子の位牌が祀られています。
両脇には、龍の彫り物の柱があります。そして、内部の中心には、孔子の位牌が配置されています。
大成殿の両脇には、西廡(ぶ)、東 廡(ぶ) という建物があります。東廡、西廡は対称をなしており、屋根の構造が簡素で、室内の梁の彫刻も簡単になっています。外の廊の柱は一列に連なっており、石柱には文字が刻まれてはいません。これは孔子廟の決りで、孔子の前で文章を弄ないということから来ています。
全部で六芸の部屋があります。六芸とは孔子の時代、学生たちが学んでいたものです。現在でいうと数学や、国語、理科、音楽などのようなものです。六芸とは、「礼」 祭祀の礼、「楽」 声楽、楽器、舞踏、「射」 弓術、「御」 馬術、馬を操る5つの法則 「書」 識字、習字、「数」 数学、天文学、物理です。
中に入ってみますと、位牌があります。
「永」という字は、永字八法で書法の練習に用いられる8種の筆法を指しています。「点」、「横画」、「縦画」、「ハネ」、「右上がりの横画」、「長い左払い」、「短い左払い」、「右払い」 です。
大成殿の後ろには、 崇聖祠です。実兄や先輩など孔子の前五代の祖先を祀ります。
最後に 明倫堂です。経典を通じて学生に「人倫の道」を説く場とされています。1956年に落成。
建物の入り口のところには受験のためのお札が一杯です。
台湾には廟が多いですが、孔子廟は有名ですし、台北の孔子廟は規模も大きいので一度行ってみてください。見るだけでなく、色々な展示物がありますので、ひとつづつチェックしてください。
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