【基隆】「奠済宮」基隆廟口夜市の中心にある廟

基隆

 基隆にある夜市は「基隆廟口夜市」という名前ですが、この廟口は「奠済宮開漳聖王」から来ています。現在は夜市が有名なこともあって、日本人旅行者はあまり気にする人は多くないと思いますが、基隆で最大の廟で100年以上の歴史があり、夜市と同じ通りにありますので、地元の人の参拝者でいっぱいです。
 今回はそんな夜市と同じ通りにある「奠済宮開漳聖王」を紹介していきたいと思います。

奠済宮基本情報

廟名:奠済宮

住所:基隆市仁愛區仁三路27之2號

参観時間:7:00-22:00

Facebook:https://ja-jp.facebook.com/DenjiPalace/

道教寺院

主神:開漳聖王

地図:

グーグルストリートビュー

奠済宮の歴史

 清王朝の同治帝12年(1873年)に現在の中山區協和里文化路付近の丘の中腹に建てられました。その後、板橋の名門林本源家から仁愛区王天里を寄贈され、広秀1年(1875年)に完成しました。
 第二次世界大戦中には爆撃により破壊され、その後長年風雨され荒廃されておりましたが、1957年以降次々に改修され、1964年に現在の姿になりました。1988年からの5年間の後殿の改修で3階建の建物となり、1階は水仙尊王、2階は田都元帥、3階は玉皇大帝が配置されています。

奠済宮の配置

1階(1楼)

水仙尊王、文聖帝君、福徳正神

2階(2楼)

田都元帥、荷葉仙師、財神爺

3階(3楼)

玉皇上帝、関聖帝君、天上聖母

開漳聖王とは

福建省漳州の人々に崇拝されている道教の神。陳元光。唐末期に福建漳州地方を開拓した有力武将で、漳州の人々に守護神として祀られています。

基隆廟口夜市について

基隆廟口夜市の様子は以下のURLを見てください。夜市の雰囲気がわかります。

https://satsumabird551.blog.fc2.com/blog-entry-603.html

奠済宮訪問記

基隆駅を降りて基隆廟口夜市にやってきました。夜は両脇上空に黄色い提灯が連なっており、非常に綺麗です。台湾でも有名な夜市だけあって、通りには多くの人がいます。

夜市のある仁愛路を歩いていると、露店の奥に立派な廟の入り口があります。この夜市は「基隆廟口夜市」という名前の通り、廟を中心にしてできた夜市ということがわかります。夜市だけでなく、廟の中にも人がいます。よく台湾各地で廟にお参りしている台湾人を見ることが多いですが、ここ基隆でも同じ光景です。

廟の入り口を入ると、馬に乗った武将の石像があります。こちらが「開漳聖王(陳元光)」ですね。

こちらが廟の建物に入る入り口です。やはり夜に来ると提灯と廟内の光が非常に綺麗です。派手さはないですが、どこか重厚感があります。特に夜に来るとそう感じる廟です。

赤い柱に正面が金色に輝いています。ひとこと「綺麗」です。

こちらが廟の1階正面に配置されている開漳聖王です。

そして天井を見上げると台湾の廟でよくある「八卦藻井」です。こちらの廟は派手ではないものの細かな装飾が施されています。各廟で「八卦藻井」の違いを比べてみるのも面白いかもしれませんね。

こちらは1階の水仙尊王です。今回は、1階部分のここまでしか参拝できませんしたが、他の階には関聖帝君、天上聖母といった台湾で有名な神様が鎮座しています。

今回は1階部分までしか参拝できませんでしたが、次回来るときは全階参拝したいと思います。また参拝した際には、レポートします。

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Posted by けんいち