【高雄】「打狗英国領事館」清代の洋風建物
今回は高雄の観光スポットの台湾で最古の洋館が残る「打狗英国領事館」です。清代末期の建物で、歴史のある建物を見ることができます。また山の上からの西子湾が眺めが素晴らしい場所でもあります。
打狗英国領事館基本情報
観光名:打狗英国領事館文化園区
住所:高雄市鼓山區蓮海路20號
開園時間:9:00-19:00(月~金曜日)
9:00-21:00(土、日曜日)
*毎月第三月曜日休館
入場料:99元(全票)
ホームページ:http://britishconsulate.khcc.gov.tw/home01.aspx?ID=1
地図:
グーグルストリートビュー
打狗英国領事館の行き方
バスでの利用
高雄MRT西子灣駅2番出口を出て、シャトルバス橘1(オレンジ1)、もしくは市営バス99に乗り、雄鎮北門または西子灣で下車。
徒歩
高雄MRT西子湾駅から徒歩で約10~15分です。
歴史
清、台湾と諸外国との歴史
1865年のアロー戦争でイギリス、フランス連合軍が中国・広州と占領し、その後天津を制圧した。1858年に天津条約がイギリス、フランス、ロシア、アメリカとの間で結ばれた。この条約により、台湾では台南(安平)、淡水の港が開港されることとなり、外国との通商が始まった。1863年には、鶏籠(基隆)、打狗(高雄)の二港が開港され、1864年に台湾税関が打狗(高雄)に設立され、1879年には打狗英国領事館が建設された。
打狗英国領事館の歴史
打狗英国領事館は当初、西子湾内に寄港していた「三葉号(Ternate)」の船上に置かれ、領事業務が行われいた。1879年に山の上に官邸、山の下には台湾税関の隣に事務所、そして山の上の官邸と山の下の事務所の間には連絡歩道が敷かれた。
1895年に日清間で下関条約(馬関条約)が締結されると、台湾は日本に割譲され、領事館は東京の大使館の管轄となりました。その後打狗港は急速に必要性がなくなり、1910年には打狗と安平の領事館は閉鎖され、領事業務は淡水へ移されることとなりました。1925年には領事館及び官邸の権利は日本政府へと移管され、領事館としての役割は終了しました。
1931年山の上の領事館官邸は台湾総督府高雄海洋観測所、1932年には山の下の事務所は高雄州水産試験場として缶詰製造実験が行われ、戦後の1946年には国民政府の接収により、中央気象局高雄観測候所となりました。
1985年に高雄市政府が領事館の修復を行い、現在に至ります。
打狗英国領事館訪問記
高雄MRT西子湾駅から歩いて、10分強で哨船街沿いに打狗英国領事館の事務所が見えてきます。背後の山の上にはレンガ色の建物があります。そしてちょうど向かい正面には、高雄の海が広がっています。
入場料を払い、中に入ると事務所前に蝋人形が、展示されています。昔の欧米人と漢人のやり取りの様子がわかります。
領事館(建物)の裏側は、山の麓となっており、大き目の庭があります。
こちらは防空壕が残っています。
庭の反対側には石碑があります。1869年に設置された「台湾関地界碑」です。1876年に英国工部が領事館建設のため永久租借権を取得した際に、該当する土地と隣接する台湾関との土地の帰属を明確にするための碑でした。境界碑に刻まれている「VR」は、当時の英国女王であるビクトリア・レジーナのイニシャルです。
こちらの石碑は複製されたものです。こちらの場所が当時の境界線だったものだと推測されます。
それでは山の上にある官邸に行ってみましょう。
山の上まで来ました。ここまで来るのにかなり急な階段であったため、少し気持ち悪くなるくらいでした。山の上には、赤いレンガ造りの建物があります。こちらが官邸であり、台湾で現存する最も古い洋館になります。
壁から屋根までレンガで作られており、洋風な感じが非常にします。
官邸は山の上にあることもあって、山の上から西子湾を眺めることができます。ここから高雄85楼まで見えます。
動画で、官邸の様子を撮ってみました。
高雄で洋の歴史を感じられる観光スポットです。また西子湾の眺めも非常にいいですよ。
*山の上までの階段は急です。
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