【高雄】「鳳山縣新城 訓風砲台」鳳山の現存する砲台

高雄, 歴史的建造物

 今回は鳳山区にある鳳山縣新城の砲台です。鳳山縣新城の東南片隅に位置している「訓風砲台」です。鳳山縣城城は城門はほとんど現存しておらず、また砲台も3基のみです。現存する貴重な「訓風砲台」を紹介していきたいと思います。

鳳山県新城 訓風砲台基本情報

史跡名:鳳山県新城 訓風砲台

住所:高雄市鳳山區勝利路

ホームページ:https://khh.travel/zh-tw/attractions/detail/167
 (高雄旅遊網)

*市定古跡

地図:

グーグルストリートビュー

鳳山県新城の歴史

 鳳山縣新城は、当初、竹で作られた壁として1788年に建てられました。その後、1804年までに6つの城門が作られ、1837年には、城の4隅に6つの砲台ができました。現存する砲台は、「澄瀾砲台」「平成砲台」「訓風砲台」の3つのみとなっています。

鳳山縣新城の現存する砲台

鳳山縣新城の現存している砲台は以下になります。

澄瀾砲台

復興街と立志街交差点付近にあります。
詳細の記事は以下になります。

平成砲台

曹公廟近くにあります。
詳細の記事は以下になります。

鳳山県新城 訓風砲台訪問記

鳳山県新城 東便門から中山東路5巷の通りを歩いてくると、「訓風砲台」の標識があります。近くには鳳山渓という川が流れています。現在は東便門には橋がかけられていますが、清代には橋がなかったようです。この川が城外との防備の役割をしていたのかもしれませんね。

鳳山新城東便門の詳細は以下を参照にしてください。

中山東路5巷(鳳山渓川)側からみた姿です。2012年に修復が完了のようですので、外観はかなり整備されています。砲台の周辺は、木々が植えられており、緑豊かです。

こちらは、少し斜めから見た外観です。正方形のような形状に見えます。

近くの砲台の案内図を見ると、長方形の弓なりの形状です。

裏側に行ってみると、砲台の形状がよりわかります。

ちょうどこちら側に額題があり「訓風」と書かれています。

日本統治時代の砲台の写真ですが、今と違い、壁面が崩壊している状況です。こちらも最近の修復工程で、復元されたようですね。額題と周囲の模様は、昔とほぼ同じですね。

写真参照:高雄市立歴史博物館

階段があり、上部にも行けますので、見てみましょう。

他の現存している砲台と比較すると、床面のレンガは同じですが、周囲の壁面が非常に低くなっているのが違った点です。これで砲台の役割となっていたのか、それとも昔は壁面があって砲台として役割と果たしていたのかは、今となってはわかりませんね。

その他参考資料

中文ですが、写真、図がたくさんありますので、鳳山の歴史を視覚でわかると思う資料です。参考までにPDFのリンクを添付します。

高雄市鳳山社區大學講座(報告人:廖德宗先生)

http://gis.rchss.sinica.edu.tw/mapdap/wp-content/uploads/2018/11/%E5%8F%A4%E5%9C%B0%E5%9C%96%E5%A5%97%E7%B9%AA%E6%B8%85%E4%BB%A3%E9%B3%B3%E5%B1%B1%E6%96%B0%E5%9F%8E%E5%8F%8A%E8%88%8A%E5%9F%8E_%E5%BB%96%E5%BE%B7%E5%AE%97201811.pdf

今回は高雄・鳳山区にあった現存する砲台でした。周辺にも城門、砲台そして歴史ある寺院もありますので、ぜひ鳳山に行ってみてはいかがでしょうか?

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