【高雄】「鳳山縣新城 平成砲台」日本の元号と同じ名の砲台

高雄, 歴史的建造物

 高雄・鳳山区にある新城は、外部からの侵入を防ぐためのもので、今となっては城門を含め現存してません。しかし、設置された砲台に関しては、3基現存してます。(当時、砲台は6基設置されていました。)
 今回は、現存している砲台の一つ「平成砲台」です。名前が「平成」ですので、日本の平成と同じで少し親しみが出てきますね。

平成砲台基本情報

遺跡名:平成砲台

住所:高雄市鳳山区曹公路25之3號

建造時期:1838年

*國家三級古蹟

地図:

グーグルストリートビュー

鳳山縣新城とは?

 鳳山縣新城は、当初、竹で作られた壁として1788年に建てられました。その後、1804年までに6つの城門が作られ、1837年には、城の4隅に6つの砲台ができました。現存する砲台は、「澄瀾砲台」「訓風砲台」「平成砲台」の3つのみとなっています。今回は、その中の平成砲台になります。
 以下が昔の鳳山縣新城の絵です。城壁で覆われているのがわかりますね。

平成砲台訪問記

 砲台の場所は曹公廟の後ろ側に位置しています。少し道が入り組んでいるため、ここまで来るのに迷うかもしれません

砲台の近く(外側)には、敵を防ぐための堀があります。

こちらが小川の方面から見た砲台の全体像です。花崗岩で積まれた壁面に歴史感を感じます。上部には銃口の窓があります。砲台の後ろには、廟があることがわかります。

こちらが昔の砲台の写真ですが、現在と形状は同じですね。(写真資料は高雄市立歴史博物館から)

中文ですが、砲台の歴史が記載されています。

詳しく見ていくと、「平成」を刻まれていることがわかります。

次に砲台の上に上がってみましょう。正方形の床面にレンガが敷き詰められていrます。外壁の色は、対照的に鮮やかな色になっています。

砲台の上から堀を見た景色です。砲台の周りには、緑の木々と堀があり、自然が感じられる雰囲気です。

日本では平成の元号が終わりましたが、台湾にある日本の元号と同じ名前の砲台を訪ねてみて、平成を顧みてはどうでしょうか?周辺にも砲台がありますので、併せて訪問してみてください。

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