【高雄】「鳳山縣新城 東便門」現存する唯一の城門

2021年1月15日高雄, 歴史的建造物

 今回は高雄市の東部にある鳳山区にあった鳳山縣新城の城門である「東便門」です。鳳山縣新城は6つの城門がありましたが、その中でも「東便門」は唯一現存する城門になります。
 城門の詳細は以下の通りです。

鳳山県新城 東便門基本情報

史跡名:鳳山県新城 東便門、東福橋

住所:高雄市鳳山區三民路44巷

地図:

グーグルストリートビュー

鳳山縣新城の歴史

 鳳山縣新城は、当初、竹で作られた壁として1788年に建てられました。その後、1804年までに6つの城門が作られ、1837年には、城の4隅に6つの砲台ができました。現存する砲台は、「澄瀾砲台」「訓風砲台」「平成砲台」の3つのみとなっています。城門については、今回紹介する「東便門」のみが現存するのみで、他はすべて撤去されてしまっています。「東便門」近くにあった東門(朝暘門)は、鳳山龍山寺近くにあり、東門(朝暘門)についても少し紹介をしたいと思います。

鳳山県新城 東門(朝陽門)跡について

日本統治時代に「東便門」と鳳山龍山寺の間には、「東門」という城門がありました。ちょうど写真の左上に映っている建物が鳳山龍山寺になります。この城門は日本統治時代に撤去されましたましたが、写真からもかなり大きく立派な城門であることがわかります。

現在は、鳳山龍山寺の片隅に石碑があるのみです。現存していたらかなり立派な城門を見ることができたはずですね。

ちょうどこの辺りに城門があったのかもしれませんね。

鳳山県新城 東便門訪問記

それでは東便門を見ていきましょう。こちらは鳳山歴史博物館に展示されていた東便門と東福橋の修復模型図です。橋のかかっている方向が城外になるみたいです。

高雄MRT大東駅から歩いてくると城門と鳳山渓(川)が見えてきます。こちらから見ると城門が川の上に浮かんでいるような感じです。

こちらのは城門内になります。

通路の上には額題が「東便門」と書かれています。1839年のもののようです。

こちらは城外からみた城門です。現在も通常の道路として使用されています。城門が二重構造になっており、下の台座部分が石積みになっています。城門の前には小さな廟があります。

こちらの通路の上には額題が「同儀門」と書かれています。こちらの額題は修復されたときのもののようです。

こちらの橋は城外にある東福橋です。1841年建設されたもので後に修復されたようです。かなり幅の狭い橋になっています。

東福橋を渡ったところから見た城門です。城外から見た方がなんか雰囲気がありますね。

こちらは城内にある橋の遺構です。今の橋とは少し違う場所にあったのかもしれませんね。

こちらは橋の遺構から鳳山龍山寺を見たところです。昔の写真と見比べてみるとこの方向に東門があったのかもしれません。

鳳山新城で唯一現存する城門でした。周辺には鳳山渓(川)があり、自然が感じられる雰囲気です。また近くの鳳山龍山寺を含めて見ると、非常に歴史を感じます。周辺には現存する砲台もありますので、ぜひ、併せて見てください。

鳳山縣新城現存する砲台

平成砲台

澄瀾砲台

訓風炮台

 東便門近く鳳山渓沿いにあります。

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