【台中】「台中市役所」歴史的価値のある建造物
今回は台鉄台中駅から徒歩圏内で行ける日本統治時代に建設された建物を紹介したいと思います。日本統治時代に建設された建物というと台南のイメージが非常に強い(主観かもしれません)ですが、台中でも駅近くに多くあり、素晴らしい建物ばかりです。
その中でも今回の紹介したい建物は、台中市役所という建物になるのですが、ひとことでいうと「非常に素晴らしい」です。隣りにある「台中州廳」と一緒に見てもらいたいですね。
それでは詳細を紹介していきます。
台中市役所基本情報
建物名:台中市役所
住所:台中市西區民權路97號
開館時間:11:30-20:00
文化部文化資産局:https://nchdb.boch.gov.tw/assets/overview/historicalBuilding/20020701000004
設計者:辰野金吾
*彼は東京駅を設計した人でもあります。
建築の特徴:辰野式バロック調。
同市初の鉄筋コンクリートによる建築物
地上3階、地下1階のL字型の平面二層建築
地図:
グーグルストリートビュー
台中市役所の歴史
1911年(明治44年) 建物が完成。「台中庁公共埤圳聯合会事務所」として使用される
1920年(大正9年) 台中州台中市庁舎(台中市役所)として使用。
1945年 中華民国政府が接収
1972年 中国国民党台中市党支部となる
1986年 台中市政府に権利が戻る
1999年 台湾中部大地震により、危険建築と指定される
2002年 市定歴史的建築物に登録
修復・再利用が決定
2016年 修復・工事完了。「台中市役所文創園区」として再オープン。
台中市役所訪問記
市府路と民権路の交差点に来たところで、ここは異空間。表現が難しい。素晴らしいとしか言いようがない!!正面に台中市政府、右側に台中州應があります。日本統治時代に建設された歴史的建造物ですが、もう芸術ですね。台中市政府は「辰野金吾」、台中州應は、辰野金吾の元で学んだそして、台湾に多くの建造物を残した「森山松之助」の設計です。この交差点から辰野式建築物が2つ見れるのです。(台中州應は別記事で紹介します)
台中市役所の正面の大きく高い柱、そして正面のドーム型の屋根、白い壁が非常に特徴的です。
こちらは日本統治時代の台中市役所の写真です。現在とは、周辺は大きく変わっていますが、建物は当時のものとほぼ同じですね。
こちらが横から見た建物です。建物の構造としては、奥行きがある形となっています。壁の部分は入口同様に白色が基調となっていますが、2階の窓の部分に使用されている赤いレンガがアクセントになっています。
入り口から入ると、「臺中市役所 明治44年」と書かれた看板があります。ちょうど建設完成した年ですね。そして入り口近くにはおしゃれなカフェ(英国紅茶の専門店「古典玫瑰園」)があります。→カフェのホームページはこちらから:https://www.rosehouse.com/pages/古典中部門市
夜に来たこともあり、カフェには行かず、2階へ向かいます。階段を昇ると階段自体に非常に歴史感があります。
2階には、写真を中心とした展示物があります。
天井を見上げると、2階、3階部分が吹き抜けの形となっており、かなり開放感のある雰囲気です。屋根と壁の部分、そして柱の彫刻が非常に凝っています。
台中市役所には、1階にカフェもありますし。隣りの「台中州廳」とともに訪問してみてください。
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