【台南】「吳園藝文中心」台湾四大名園のひとつ

台南,歴史的建造物

 今回は民権路二段沿いにある一度見たら気になる建造物です。かなり大きな建物ですので、気になる人は多いはずです。「吳園藝文中心」にある「旧台南公会堂」の建物で、日本統治時代に建設されたバロック調の建物です。
 また「吳園藝文中心」は清代台湾四大庭園のひとつでもありますので、庭園を味わう事もできます。
 それでは、詳細を紹介したいと思ます。

吳園藝文中心基本情報

史跡名:吳園藝文中心(旧台南公会堂)

住所:台南市中西區民權路二段30號

営業時間:7:30-20:30

ホームページ:http://w2-culture.tainan.gov.tw/extra/wuculture.htm

地図:

グーグルストリートビュー

吳園藝文中心の歴史

 吳園藝文中心は元々、清代道光期(1828年頃)に当時富豪であった「呉尚新」によって作られた庭園でした。その後、呉家は徐々に没落し、日本統治時代には台南庁の所有となり、1911年に台南公館が建てられました。
 1923年には台南公会堂と名前が変わり、1998年には市定古跡となりました。
 台南公会堂の隣には、日式の木造建物物がありますが、こちらの建物は、1934年に柳下勇三が創建した「柳屋料理」で、現在は茶芸館の「十八卯茶屋」となっています。

台湾四大名園とは?

清代には、板橋の「林家花園(林本源園邸)」、新竹の「北郭園」 、霧峰の「萊園(霧峰林家莱園)」そして台南の「呉園」が四大名園と呼ばれていました。

林家花園(林本源園邸)

住所:新北市板橋區西門街9號

ホームページ:https://www.linfamily.ntpc.gov.tw/

北郭園

住所:新竹市北區北大路180號

*現在は跡地となっています。

萊園(霧峰林家莱園)

住所:台中市霧峰區萊園路91號

ホームページ:https://www.thelinfamily.org.tw/

吳園藝文中心訪問記

台鉄台南駅から中正路を歩き、民権路二段を右折し、100m位歩くと右手に大きな印象的な建物があります。門の前から撮影しましたが、全体が画に収まらない程です。バロック調の建物です。

夜見たときも暗闇の中に存在感があります。台南に行った初期の頃は、何の建物かがよくわからなかったのですが、すごく気になっていました。

建物中に入ると、台南公会堂時代の歴史の説明があります。日本統治時代の写真もありますが、現在の外観とほぼ同じです。

こちらが建物の裏側から見た姿です。奥行きのある構造になっています。

中には古井戸もあります。こちらは呉家の飲用あるいは灌漑用、公会堂となってからは防火用として使用されていたようです。

旧柳屋料理(現:十八卯茶屋)

ちょうど旧公会堂奥左手には、木製の壁と瓦屋根の日式建物があります。こちらの建物が旧柳屋料理です。公会堂に集まる人たちが食事を提供する店でした。

十八卯茶屋、旧公会堂がある場所から、一段下がった場所に中華風の建物があります。こちらは現在、王育徳記念館になっています。こちらの施設はまた別途紹介したいと思います。

入り口は建物の壮大さ、中に入ると、広々とした庭園が広がっています。台南に来た際には、ひとつの施設で色々なものが味わえる吳園藝文中心に訪問してみてはどうでしょうか?