【台中】「台中孔廟」規模が大きく静寂な雰囲気

台中

 台湾には各都市に孔子廟があります。台中も同様に規模の大きな廟があります。創建は1976年と比較的新しいですが、宋代の建築様式の建物や静寂な雰囲気をぜひ味わってみてください。
 台中孔子廟の詳細は以下の通りになります。

台中孔廟基本情報

史跡名:台中孔廟

住所:台中市北區雙十路二段30號

営業時間:9:00-17:00
     月曜日休み

ホームページ:https://www.confucius.taichung.gov.tw/

地図:

グーグルストリートビュー

台中孔廟の概要

1976年に台中神社があった場所に孔子廟が建立されました。台湾では珍しい宋代の建築様式で建てられています。本殿の大成殿には儒教の開祖である孔子と弟子の牌位が祀られ、後殿の崇聖祠には孔子の先祖が祀られています。

台中孔廟見取図

台中孔廟は規模が大きいですので、行く前に何があるかの確認をしておいた方がよいと思います。

台中孔廟訪問記

雙十路二段から力行路へのところに大きな碑坊があります。手前にあるのが「道貫古今碑坊」、奥が「徳侔天地」です。高さ13.4m、幅は27.4mで外観は敷石の浮彫で、屋根の部分には青い瑠璃瓦が使用されています。
扁額に記されている「「道貫古今碑坊」と「徳侔天地」の碑坊は孔子の偉大なる徳行と中華文化に対する多大な貢献を表彰しています。

こちらが孔廟の入り口である「櫺星門」です。孔廟の最初の門になり、高さ11.95メートル、幅6.60メートルの大きさです。両側には 「金聲」、「玉振」の門があり、それぞれ高さ9.10メートル、幅4.80メートルの大きさです。

中に入ると正面にアーチ状の白い橋があります。こちらの橋は泮池の上にかかっていますが、「碧水橋」という名前で、幅4mで欄干の部分は宋代の建築様式となっています。橋の形と白さが心奪われること間違いなしです。

「碧水橋」を渡り終えると正面に「大成門」があります。台中孔廟は、台湾でも珍しい宋代の建築様式です。

大成門から入る前に、周辺を見てみましょう。
まずは櫺星門から見て右側にある「燎亭」です。

「燎亭」の土台の高さは0.9m、面積は6㎡の長方方の伝統的な器です。孔子の誕生日に燎帛と呪文を焼く場所になっています。台中孔廟は台湾で唯一燎亭がある廟です

櫺星門から見て左側にあるのが「瘞所」です。

「瘞所」の土台の高さは0.9m、面積は6㎡で形状は八角形です。孔子の誕生日に髪の毛と血を埋めた場所です。こちらも台湾で唯一のものです。

櫺星門から見て右側にある門が「毓粹門」です。門の上には青い瑠璃瓦が敷かれており、北方歇山という建築様式です。

櫺星門から見て左側にある門が「觀德門」です。孔廟に入るときに必ず通る建築物です。古代のしきたりにならい一般の人は從黌門(西側の門)もしくは泮宮(東側の門)から孔廟に入り,禮門または義路(觀德門と毓粹門)を通り抜け中庭にたどり着きます。これは学生が五経を全部学ぶべきだということが示されています。孔子の理想に達するには近道はなく,黌門(昔の学校)または泮宮(古代の学宮の名前)入ることだということが示されています。たゆまない努力をして向学心を持ち続けて欲しいということを意味しています。

それでは大成門から中に入ってみましょう。中に入ると正面に大きな建物があります。「大成殿」です。敷地面積もありますが、建物の大きさに迫力があります。古代中華式の様相です。ちょうど中に入ったときに、映画のような撮影をしていました。古代中国の映画、ドラマの撮影にぴったりの雰囲気があります。

次に大成門と大成殿の間の両脇にある「東西廡」です。回廊の床はレンガ造りになっています。

歴代の孔子一門を代表する千賢、千儒各74名が祀られており東西で合計148名を祀っています。千賢とは孔子の弟子で、品格・修養において傑出した貢献者であり、千儒は時代を時代を超えて需家学説を広めたり著作をのくして大きく貢献した儒学者です。

最後に大成殿の背後にある「崇聖祠」を見てみましょう。建物は、幅22m、奥行き10m、高さが11.2mです。

崇聖祠には孔子の先祖の位牌が祀られています。位牌に向かって右から(祖父昌)聖王伯夏公、(高祖父)裕聖王祈父公、(五世祖) 肇聖王木金父公、(曾祖父)詒聖王防叔公、(父)啟聖王叔梁紇です。
東配に祀られた先賢  孔鯉(孔子の子)、顏無繇(顏子の父)、孔孟皮(孔子の兄)、
西配先賢  曾點(曾子の父)、孟孫激(孟子の父)
東從先儒  蔡元定(蔡沈の父)、程 珦(程頤の父)、周輔成(周敦頤の父)
西從先儒  張迪(張載の父)、朱松(朱熹の父)

以上が台中孔子廟になります。孔子廟付近にも日本統治時代のゆかりのものがありますので、ぜひ周辺の観光地も含めて実てください。

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Posted by けんいち