【台中】「台中州廳」日本統治時代に建設された芸術的建造物
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今回は台鉄台中駅から徒歩圏内で行ける日本統治時代に建設された芸術的建造物を紹介したいと思います。市府路と民権路の交差点にある「台中州廳」という建物です。
台中州廳基本情報
建物名:台中州廳
住所:台中市西區民權路99號
開館時間:11:30-20:30
臺中市政府觀光旅遊局URL:https://travel.taichung.gov.tw/zh-tw/Attractions/Intro/56/臺中州廳
設計:森山松之助
*台湾の州廳では「台北州廳(現監察院)」、「台南州廳(現国立台湾文学館)」を設計しています。
建物構造:Ⅼ字型平面二階建て
地図:
グーグルストリートビュー
台中州廳の歴史
1912年 起工
1913年 第一期完成
1934年 4度の改築を経て現在の規模となる
1945年 国民党接収
2016年 市古跡
2019年 国定古跡に格上げ
4月~ 修復開始
2021年 修復完成予定
「国立台湾美術館台中州庁園区」として整備される予定
州廳(州庁)とは?
1926年から1945年までの台湾の行政区分は、台北州 、新竹州 、 台中州、 台南州、 高雄州、 花蓮港庁、台東庁 、 澎湖庁に分かれていました。(五州三庁)台中州庁は台中州の地方行政を司る建物として活用された。
現在も台中市政府の事務室として使用されている。
台中州廳訪問記
市府路と民権路の交差点に来ると、2棟の歴史感がある建物を目にすることが出来ます。左手に台中市役所、右手に台中州廳です。設計は台中市役所が辰野金吾、台中州廳が森山松之助です。両建物とも辰野式の建築様式です。台中州廳の建物の前には、広々とした石畳の庭が広がっています。
建物に近づいて見ると、入口の上部に台中市政府と書かれています。今も現役で使用されています。白い壁を二階部の円柱の柱が特徴的ですね。夜に来ると、重厚感があります。
こちらが日本統治時代の写真です。建物自体は現在のものとほぼ同じです。現在は建物の正面が非常に開放的になっています。
建物の前にある噴水です。夜に来るとライトアップされていることもあり、非常に綺麗です。
こちらが横から見た建物です。博物館のような雰囲気さえします。
こちらが入り口です。入口を入ってすぐの場所に2階へと続く階段があります。台湾の他の建物もそうなのですが、この時代に建てられた建築物によくある構造ですね。当時の主流の建築様式なのでしょうか??
入り口の上部の方には、バロック調の特徴である、彫り物の飾りがあります。
こちらは建物の奥側になります。建物の正面から両側に建造物が伸びているのがわかります。
台中市役所とともに周辺の建物の整備が進んでいます。芸術的な建物ですのでなかなか言葉で表現するのが難しいですので、台中に行った際にはぜひ実物をみてください。素晴らしさを感じることが出来ると思います。
台中市役所のブログ記事
台中州廳とともに見てください。
旧台南州廳(現:國立台湾文学館)
旧台南州廳も森山松之助の設計になります。こちらも素晴らしい建物です。
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