【台南】「旧臺南廳長官邸」日本統治時代の長官建物
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台南には日本統治時代の建造物が多く残っています。すべてを見ようとすると、1回のみの台南旅行では周れないと思います。そんな多くの史跡が残る台南で、成功大学側に現存する「旧臺南廳長官邸」という建物を紹介したいと思います。修復の完了が2016年ですので、一般公開されてそれほど時間も経っていない施設ですので、ぜひ見てください。
建物の詳細は以下の通りとなります。
旧臺南廳長官邸(旧台南庁長官邸)基本情報
史跡名:旧臺南廳長官邸(旧台南庁長官邸)
住所:台南市東區育樂街197巷1號
開館時間:9:00-17:00
(金、土、日)
入場料:無料
施設内説明文:日本語有
*台南市定古跡
地図:
グーグルストリートビュー
旧臺南廳長官邸(旧台南庁長官邸)の歴史
1900年(明治33年) 台南知事官邸、内務部長官舎、警部長官舎などの三大官邸・官舎を竣工
*内務部長官舎はのちの台南庁官邸となる。
1901年(明治34年) 官舎が「台南庁官邸」という名称になる。
1901年(明治34年)~1920年(大正9年)
6名の長官がこの官邸にて在職
1920年(大正9年) 再び「内務部長官舎」と名称が戻る。当時の長官「枝徳二」は州知事に昇任
日本統治時代の終了まで、使用される。
戦後 政府高官官邸として使用。その後、台南一中教職員宿舍となる
1998年 火災により南側の和館が全焼
2001年 台南市の古跡指定
2014年 洋館の修復工事開始(2016年修復完了)
2017年9月 一般公開
旧臺南廳長官邸(旧台南庁長官邸)訪問記
台鉄台南駅を下車、國立成功大学方面の出口を出て、前鋒路を南方向へと歩きます。すると東寧路西段の細い通り側の通りを引き続き歩いていくと正面に瓦屋根の建物が見えてきます。(*東寧路西段の通りは2つありますので、細い通り側を歩いていってください)
瓦屋根が特徴ですが、こちらは洋館になります。洋館は客人をもてなす、建物であったようです。
こちらが洋館の玄関部です。押し花柄のタイルが使用されています。
こちらが入り口部です。逆さ吊し宝珠の装飾が使用されています。
建物の外部を見ていくと、建物の周辺はベランダで囲まれています。これは猛暑の台湾に適した造りのようです。
洗い出しの基礎の部分には、通気口があります。
次に建物の中に入っていきましょう。入って両脇に部屋があります。入った瞬間に何か気品のある雰囲気が漂ってきます。
こちらは、入って左側にある部屋です。多人数をもてなすための部屋だったのでしょうか?
展示物がありました。修復時の自由時報の記事と原長官の写真です。
入り口から入って右側の部屋は少し小さめでした。
再度、外に出てみましょう。こちらは洋館の南側にある和館があった場所です。1998年の火災により建物は消失し、基礎と玄関の印花タイルのみが残っています。和館の建物は当時、家族のための生活の空間であったようです。
こちらが建物の裏側部分です。この方向から見ても、庭も含めて派手さはないですが、どこかいい雰囲気ですね。
最後の建物正面にある木々を見てみると、冬に行ったにも関わらず、実がなっていました。何の実がわかりませでしたが、台南の気候からして、年中木の実がなっているのかもしれません。
今回は成功大学側にある日本統治時代の建物でした。台南だと湯徳章紀念公園周辺に日本統治時代の建物が多い印象がありますが、「旧臺南廳長官邸」周辺にも近くに「旧台南知事官邸」がありますので、國立成功大学のキャンパスも含めて訪問してみてください。
参考資料:臺南市政府文化局
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