【台北】「旧大阪商船株式会社台北支店」台北駅近くの日本統治時代企業建造物

歴史的建造物, 台北

 今回は台北駅から恐らく一番近い日本統治時代の建物になります。「旧大阪商船株式会社台北支店」という企業建造物です。19年末時点で外観の修復がほぼ完了しています。
 それでは詳細を説明していきたいと思います。

旧大阪商船株式会社台北支店基本情報

史跡名:旧大阪商船株式会社台北支店

住所:台北市中正區忠孝西路一段70號

國立臺灣博物館ウェブサイト:https://www.ntm.gov.tw/jp/content_179.html

設計者:渡辺節

直轄市定古跡

地図:

旧大阪商船株式会社台北支店の歴史

1884年 有限会社大阪商船会社設立

1893年 大阪商船株式会社に改組

1896年 総督府から基隆-沖縄―神戸の補助航路を委託

1937年 台北支店竣工

1964年 三井船舶と合併し大阪商船三井船舶株式会社となる

訪問記

重慶北路一段と忠孝西路一段交差点近くにあるバス停からの撮影です。こちらがちょうど建物の正面になるようです。まだ修復の途中のようですが、正面の3階部分の瓦屋根と4階部に付き出た部分が非常に特徴的です。外壁のレンガは朱色ではなく、黄土色です。

日本統治時代の写真はこちらですが、ほぼ修復後(現在)と同じ外観となっています。 忠孝西路一段側に「大阪商船)という看板があります。(写真は國立臺灣博物館ウェブサイトより参照)

修復前の建物の建物はこちらです。(Taiwan Todayより参照)4階の突き出た部分は、撤去されたようです。
https://jp.taiwantoday.tw/news.php?unit=151&post=72568

こちらが忠孝西路一段側のバス停から撮影しました。やはり4階部分が特徴的ですね。 台湾には日本統治時代の建物が多く残っていますが、こちらの建物は他のものと建築様式が違いますね。非常に珍しいです。1930年代後半に建てられたからでしょうか??

こちらが忠孝西路一段の歩道ですが、台北駅から直結している出口が近くにあることがわかります。

台北駅から一番近く、建築様式も日本統治時代の建物のものでは珍しい物ですので、ぜひ見てください。北門も近いですので、清代、日本統治時代の建築物を見て回ることをお勧めします。

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