【新北】「淡水文化園区殻牌倉庫」淡水河の眺めも良い旧Shellの倉庫

歴史的建造物, 新北

 今回は淡水文化園区殻牌倉庫という史跡を紹介したいと思います。場所は淡水観光で皆さんが行く方面とは逆の方向にありますが、歴史感のある建物と淡水河の眺めが非常にいい場所です。
 それでは詳細を紹介したいと思います。

淡水文化園区殻牌倉庫基本情報

名前:淡水文化園区殻牌倉庫

住所:新北市淡水區鼻頭街22號

開館時間:9:00-17:00

ホームページ:http://www.tamsui.org.tw/

*新北市市定古跡

地図:

グーグルストリートビュー

殻牌とは?

殻牌とはShellのことで、現在のロイヤル・ダッチ・シェルになります。国際石油資本の大手であり、セブンシスターズ、現在はスーパーメジャーの1社の地位となっています。貝殻のマークが目印の会社ですね。

淡水文化園区殻牌倉庫の歴史

 1894年のイギリス商人である范嘉士(Francis Cass)による永久租借から、石油企業のシェル石油(現:ロイヤル・ダッチ・シェル)によって倉庫が建設されました。
 1944年10月12日には、アメリカの爆撃により被災。
 2000年に一帯の倉庫群は台北縣政府(現・新北市政府)の古蹟となる(現在は市蹟)。その後、建物の修復を経て、2011年11月に「淡水文化園區」として一般開放。

淡水文化園区見取り図

こちらが施設にある淡水文化園区見取り図です。

少し見ずらいですので、こちらが文化園区が配布している見取り図になります。上の方向がMRT淡水駅になります。

淡水文化園区殻牌倉庫訪問記

MRT淡水駅から台北方向に歩くと、入口付近に淡水文化園區という石碑があります。淡水に観光に来られる人が行く方面とは反対に歩くことになります。

石碑の隣には、線路跡があります。ちょうど枕木のところに歴史が記載されています。

入り口の右手には、C棟藝文展演中心という建物があります。壁はレンガ造りで、オレンジ一色です。

こちらがいる入り口ですが、入口の上の部分が顔のような感じに見えます。ちょっと困ったような顔ですね。

中に入ってみるとかなりシンプルな造りであることがわかります。行った時には、陶器や絵画を販売しているような感じでした。

外に出て奥側にある建物が、C棟社区教育中心という建物です。B棟と同じく壁はレンガ造りですが、少し歴史感のあるレンガ色になっています。建物自体は少し荒れた状態になっています。

 こちらは旧淡水線跡です。恐らく本線からの引き入れ線ではないかと思います。現在は台北から淡水まではMRTで来ますが、昔は台湾鉄道淡水線が1901年にに開通され、1988年のMRT淡水線の工事に伴い廃止されました。
 当時、淡水は貿易額の6〜7割を占める貿易港であり、台湾鉄道淡水線は縦貫線より開通が早かったため、淡水の地理的な重要性が高かったのかもしれません。

近くには、野良猫がくつろいでいました。

淡水河方向に歩いて行くと、殻牌故事館という石碑があります。

こちらが「殻牌故事館」の建物になります。行った時には、中に入ることが出来ませんでした。

建物の隅には、貝印が入ったドラム缶があります。SHELLであることの証ですね。

殻牌故事館の背後には、淡水河があります。ここからの眺めはかなりいいですね。建物近くは湿地のような感じになっています。淡水河に土砂が堆積する前は、かなり水運として発達していたのかもしれませんね。

淡水への旅行者が行く方向とは反対の方面の観光地ですが、淡水河の眺めは淡水捷運公園から見る人が多いと思いますが、淡水文化園区殻牌倉庫からの眺めもより周囲が見渡せていい写真が撮れると思います。お勧めかもしれません。

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