【台北】「中正紀念堂」衛兵交代を見てみよう

2020年3月8日台北, 観光地

今回は有名観光地である「中正紀念堂」です。「中正」とは中華民国初代総統であった「蒋介石」の本名(=蒋中正)を指し、1975年4月5日に亡くなった蒋介石に対する哀悼の意を込めて建てられました。
 広大な敷地面積と壮大な建物は一見の価値がある施設です。


施設名:中正紀念堂

住所:台北市中正區中山南路21號

開館時間:9:00-18:00

ホームページ:https://www.cksmh.gov.tw/

地図:

まずは、紀念堂の見取り図からです。

紀念堂正面にある門です。初めてみるとその大きさに愕然とします。白い壁と屋根の部分の青い屋根のコンストラストが印象的です。

こちらが正面から見た門です。自由廣場と書かれています。当初は「大中至正」の文字でしたが、陳水扁民主党政権下の台湾正名運動で「自由廣場」に架け替えられ、その後も変わることなく現在に至っています。

民主広場から見た紀念堂です。ここから紀念堂までの距離はかなりありますが、非常に大きな建物であることがわかります。

祈年堂に近づいていましょう。近くで見ると、より建物の迫力がわかります。

中央の白い部分には、青天白日が描かれています。両脇の階段は89段ありますが、これは 蒋介石の人生と同じ年数です。

階段を昇っていきましょう。86段を昇り終えたこの場所は、3階になります。上を見上げるとより建物の大きさがよくわかります。

それでは、反対側の門の方を見てみましょう。インスタ映えする写真が撮れることは間違いないですが、実際見てみると、引き込まれるような感じがします。

オレンジ色の屋根の中華風の建物が両端にあります。右側の建物は、國家音楽應で左側は、國家戯劇院です。

ここがメインフロアです。巨大な蒋介石の銅像が設置されています。銅像の上部には蒋介石の基本政治理念であった「倫理、民主、科学」という三民主義が書かれています。銅像は非常に大きいです、高さが6.3mあります。

日中は像の両脇で儀仗隊が警護しています。1時間ごとに交代の儀式が行われため、儀式が行われるタイミングには多くの人が写真を撮っています。

実際に、交代の儀式を動画で撮ってみました。周りで見学している人も多いですが、儀仗隊の迫力のある儀式を見てください。

1時間毎に行われる交代儀式

天井には、八角形の中に青天白日の印があります。中正紀念堂には屋根を初めとして、八角系が使用されていますが、これは孫文が唱えた八徳「忠、孝、仁、愛、信、義、和、平」を表しています。

それでは次に1階に行ってみましょう。1階でも交代儀式の様子を見ることが出来ました。

中正紀念堂の展示物を見ていきます。国民党政権時には、日中戦争関連の展示が多かったですが、民進党政権になってからは少なくなりましたね。それでは、常設の展示からです。こちらの自動車は、フィリピンの華僑から送られた防弾のゼネラルモータースのキャデラック。ナンバープレート「08888」には、0=「連続」、8888=「発発発発」つまり発展し続ける、というような縁起のよい番号となっています。

1972-1975年に蒋介石が愛用していたゼネラルモータースの1972年製のキャデラック。

蒋中正総統辦公室展廳 。総統府での蒋介石の執務室の展示です。蒋介石の蝋人形が非常にリアリティがあります。

最後に中正紀念堂の周辺にある中正紀念公園です。多くの木々が植えられていますが、「友好の桜」という石碑があります。よく見てみると、海部俊樹元首相の名前が入っています。
 経緯は、1943年、当時の中央大学に学んでいた台湾出身の学生が学徒出陣で、終戦後復学することができなくなりました。中央大学は、1999年3月台北市においてその人々を対象に特別卒業証書授与式を行いました。そのことがきっかけに、日本と台湾の友好関係をさらに増進したいという思いから、日本人の心を桜に託し、ここに友好の桜を植樹するに至りました。

周りを見ると季節外のため緑でいっぱいですが、桜の季節には、桜が咲き誇るのでしょうね。

さらに木の周りには、台湾リスがいっぱいいて、動き回っています。

中正紀念堂は旅行者が必ず行く場所だと思います。細かなところまでみると、新たな発見がありますよ。

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